-普段からこちらで管理人をされているのですか?
はい、そうです。メインの仕事としては宿泊に来られるお客様の受け入れですが、茅の宿を使ってのイベントの企画や、この地域で体験できる農業体験など行なっています。
-こちらのご出身ですか?
いいえ。出身は東京なんです。まだこちらに移り住んで半年くらいですよ。5月くらいに来たばかりで。
何のゆかりもなく、知り合いがいたわけでもないですが、富田の農村風景に惚れ込んで家族で移住してきました。
-この宿も半年前から始められたのですか?
茅の宿を民宿として運営し始めたのは1年前です。それまでは長らく人が住んでない状態の空き家でしたね。
持ち主の方が長らく入院されていて、ずっと手付かずのままだったんです。
茅葺き屋根のある建築物は、この当たりだと唯一この建物だけです。
昔ながらの農村の象徴である茅葺きの古民家を壊すか残すかという事を地域の皆さんで話し合い、何とかして残そうという事になりました。
地域の皆で土地を買い取り、建物を改修したんです。
-室内はかなり広いですね。
普段は障子で仕切っていますが、 今はイベント用に扉を抜いています。
障子で仕切れば6部屋にはなりますが、このように仕切りを取り払うと数十人が入れるちょっとした集会場にもなるんです。
-そうなんですね、この広さだと一度に何組泊まれるんですか?
一日一組貸切の宿なんですよ。この茅葺きの建物一棟に一組だけです。
例え2人で来られても一棟を貸切で宿泊してもらえます。
利用者の方の人数も様々で、学生さんたちが30人ぐらい大勢で泊まられたり、小さなお子さんをお連れのご家族などいらっしゃいます。
特にお子様連れのお客様からは好評ですね、普通の宿泊施設に泊まるとどうしても周囲のお客様に気兼ねされてしまいますが、うちは貸切でご家族がゆったりと過ごせますから。
-最後にこちらに訪問される方へひとこと。
家族とゆっくり過ごしたい方にもいいですし、都会を離れて田舎暮らしを体験したい方にもいい宿だと思いますよ。
泥まみれになっての田植えや稲刈り、山菜採り、旬野菜の収穫など、時期が合えば農業体験をすることもできます。
遠くから来られる方が圧倒的に多いですが、地元のかたにもふらりと立ち寄ってもらいたいですね。
田舎暮らしを楽しめるようなイベントを企画していきますのでぜひ皆さん遊びに来て下さい。
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